「地方に移住すればお金が貯まる」と思っていませんか?

生活コストは確かに下がります。特に家賃と食費は下がります。でも、実際に移住してみると「思ったより節約できなかった」という声が後を絶ちません。

この記事では、移住歴3年の私が実際の収支データをもとに、地方のお金事情を完全公開します。移住前後のシミュレーション・見落としがちな隠れコスト・使える補助金まで、数字で丁寧に解説します。

 

都市部 vs 地方:費目別お金の比較表

まず全体像を把握しましょう。都市部(東京近郊・一人暮らし想定)と地方(人口5万人以下の地方都市)の費目別比較です。

費目 都市部(月額) 地方(月額) 差額 増減
🏠 家賃 90,000円 35,000円 ▲55,000円 大幅減
🛒 食費 45,000円 30,000円 ▲15,000円
🚗 車(維持費) 0円 35,000円 +35,000円 大幅増
🚃 交通費 15,000円 3,000円 ▲12,000円
🔥 光熱費 12,000円 22,000円 +10,000円
🛍 日用品・雑費 20,000円 18,000円 ▲2,000円 微減
🎉 娯楽・外食 30,000円 10,000円 ▲20,000円
✈️ 帰省・都市部往来 0円 15,000円 +15,000円
🔧 家の修繕・道具 3,000円 12,000円 +9,000円
月間合計 215,000円 180,000円 ▲35,000円 月3.5万減

月3.5万円・年間42万円の節約になりますが、「家賃が半額になる」というイメージに比べると少ないと感じる人も多いでしょう。その理由が次のシミュレーションで明らかになります。

移住前後の収支シミュレーション【実データ公開】

私自身の移住前(東京近郊)と移住後(地方・家族3人)の実際の収支データを公開します。

📊 移住前後の月間収支比較(家族3人・実データ)

移住前(東京近郊)

家賃130,000円
食費70,000円
交通費25,000円
光熱費18,000円
娯楽・外食40,000円
教育費30,000円
その他雑費25,000円
月間支出合計338,000円

移住後(地方)

家賃45,000円
食費50,000円
車2台維持費55,000円
光熱費(灯油含)30,000円
娯楽・外食12,000円
教育費15,000円
修繕・道具等20,000円
月間支出合計227,000円
月間節約額
▲111,000円 / 月
年間換算:約133万円の節約(収入が維持できた場合)

家賃が85,000円下がった一方で、車2台の維持費が新たに55,000円発生しました。それでもトータルで月11万円以上の節約になっています。ポイントは「車のコストを最初から織り込んでいたこと」。移住前から現実的な数字でシミュレーションしたことが、後悔しない移住につながりました。

見落としがちな「地方の隠れコスト」6選

移住前のシミュレーションで見落とされがちなコストを6つ解説します。これを知っておくだけで、移住後の「こんなはずじゃなかった」を防げます。

🚗
コスト増

車の維持費(年間30〜70万円)

車検・自動車税・任意保険・ガソリン・駐車場・タイヤ交換(冬タイヤ含む)で年間30〜70万円がかかります。家族で2台持ちになると倍になります。「家賃が下がった分」の多くが車に消えると思っておきましょう。

🔥
コスト増

冬の光熱費(灯油・薪・電気代)

各地豪雪地域・各地山間部では冬の灯油代だけで月2〜4万円になることがあります。古い家ほど断熱性が低く、暖房費がかさみます。薪ストーブを導入した場合も、薪の調達・購入コストが発生します。

🔨
コスト増

古民家・空き家のリフォーム費用

「安く買えた」古民家に住む場合、雨漏り・シロアリ・断熱・給排水の修繕で数百万円かかるケースが頻発します。物件購入時には必ずインスペクション(建物調査)を実施し、リフォーム見積もりを複数社から取ることが必須です。

✈️
コスト増

都市部への往来交通費(年間10〜30万円)

親への帰省・子どもの進学・専門医への通院・仕事の出張など、都市部へ戻る機会は意外と多いです。新幹線・飛行機の往復で1回2〜5万円かかることも。年間の往来回数を想定してコストを試算しておきましょう。

🌾
コスト増

農作業・DIY道具の初期費用

家庭菜園・田んぼ・草刈りなど、田舎では「土地の管理」が不可避です。草刈り機・耕運機・農具一式で初年度は20〜50万円かかることもあります。都市部では不要だった道具への出費は盲点になりがちです。

🛒
注意

食費は思ったほど下がらない場合も

「地産地消で食費が激安」というイメージがありますが、スーパーの品数が少ない地方では選択肢が限られ、特定の食材が割高になることもあります。近所から野菜をもらえるようになるのは、地域に溶け込んでから。最初の1〜2年は期待しすぎないことが大切です。

⚠️ 移住コスト計算の鉄則 「下がるコスト」だけでなく「増えるコスト」を必ずセットでシミュレーションする。特に車・光熱費・リフォーム・往来交通費の4つは絶対に見落とさないこと。
 

使える補助金・支援制度まとめ

地方移住には国・自治体からの手厚い支援制度が用意されています。うまく活用すれば移住コストを大幅に圧縮できます。

🏛 移住支援金(国の制度)

最大100万円

東京圏から地方へ移住し、就業・起業した場合に支給される国の補助金。単身で最大60万円、世帯で最大100万円。子ども1人につき最大100万円の加算もあり。条件は自治体によって異なります。

🏠 空き家リフォーム補助金(自治体)

50〜200万円(自治体により異なる)

空き家を購入・賃借してリフォームする際に補助金を出す自治体が増えています。補助率は工事費の1/2〜2/3が一般的。自治体の移住担当窓口に確認を。

👶 子育て支援(自治体)

医療費無料・保育料無料など

地方自治体の多くが子育て世代の移住者獲得に積極的で、医療費の無料化・保育料の無償化・出産祝い金など充実した支援を行っています。子育て世代は移住先の子育て支援を必ず比較しましょう。

🌾 農業支援(新規就農者向け)

農業次世代人材投資資金:年間最大150万円〜165万円

農業で独立・就農する場合は国の支援制度が充実しています。農業を副収入にする移住者も対象になる場合があります。農林水産省のサイトで詳細確認を。

✅ 補助金を効率よく調べる方法 「移住先の都道府県名+移住支援」で検索 → 自治体の移住担当窓口に問い合わせ → 移住支援サービスのコーディネーターに相談(無料)するのが最も効率的。
 

地方で収入を維持・増やす3つの方法

移住後の最大の不安は「収入が下がること」です。私が実践している収入を維持・増やす3つの方法をお伝えします。

① リモートワークで都市部の収入を維持する

最も確実な方法です。現職でリモートワークが可能なら、移住後も都市部の給与水準を維持できます。ただし会社の方針変更リスクがあるため、次の②③と組み合わせることが重要です。

② 副業・フリーランス収入を移住前から作る

私が最も推奨するのがこれです。ブログ・アフィリエイト・ライティング・コンサルティングなど、場所を選ばない副業収入を移住前から育てておくことが、移住の安定につながります。

私は移住1年前からライティングを始めました。ライティング能力や営業20年で培った「課題を整理して伝える力」はブログに直結します。ブログからの収入が本業に次ぐ第二の柱になれば、精神的な自由を保てます。移住前に始めることが何より大切です。

③ 地域の仕事・農業・その他で第三の収入を作る

地方ならではの収入源として、農産物の販売・地域おこし協力隊・観光ガイドなどがあります。収入は小さくても「地域に根ざした仕事」は移住生活を豊かにし、地域コミュニティへの参加にもなります。

まとめ

地方のお金事情を整理するとこうなります。

ポイント 内容
節約できるもの 家賃・食費・娯楽費・交通費(電車)
増えるもの 車の維持費・光熱費・往来交通費・修繕費
トータル節約額 月3〜11万円(家族構成・地域による)
使える補助金 最大100万円〜(移住支援金・リフォーム補助等)
収入維持の鍵 リモートワーク+副業の複線化

地方移住のお金事情は「家賃が下がる」という単純な話ではありません。増えるコストを正確に把握した上でシミュレーションし、収入の複線化を準備することが、お金の面で後悔しない移住の鍵です。

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